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滋賀県日野町で1984年に起きた「日野町事件」で、強盗殺人罪により無期懲役が確定し服役中に亡くなった阪原弘さんのやり直し裁判(再審)に向け、弁護団・検察・裁判所による三者協議が2026年3月25日に大津地裁で始まった。畑口泰成裁判長は弁護側と検察側に「迅速な審理」を求めた。検察側は有罪立証を行うか否かの方針を明らかにせず、弁護団は有罪立証しないよう求め、5月19日の次回協議までに方針を示すよう要請した。殺人事件では戦後2例目となる「死後再審」で、2025年2月に最高裁で再審開始が確定していた。
出典: 朝日新聞(2026年3月25日)
プロフィール
経歴
畑口泰成裁判官は48期(1996年任官)で、一貫して刑事畑を歩んできたベテラン裁判官。京都地裁で任官後、岡山・大阪・高松・奈良・前橋・神戸と全国各地の裁判所で刑事事件を担当してきた。2017年に大阪高裁で控訴審の刑事裁判を経験した後、2020年に松江地裁で初めて部総括判事(裁判長)に就任。2023年に再び大阪高裁第4刑事部で殺人事件の控訴審などを担当し、2024年6月から現在の大津地裁刑事部の部総括判事を務めている。大阪高裁を2度経験し、殺人・放火・傷害など重大刑事事件を数多く担当してきた経歴を持つ。
過去の注目判決
滋賀県長浜市の住宅の冷凍庫から女性の遺体が発見された事件。被害者の夫や、冷凍庫の電気料金を支払い続けた知人親子(うち1人は長浜簡裁の事務官)が死体遺棄・同幇助で起訴された。畑口裁判長は「自己保身の思いがあった」と指摘しつつ、3被告全員に執行猶予付き判決を言い渡した。
元将棋プロ棋士の被告が、元妻の父親宅に侵入し元妻とその父親を鍬で殴って殺害しようとした裁判員裁判。畑口裁判長は「場当たり的な犯行で強い殺意や高い計画性があったとまではいえない」として求刑懲役10年に対し懲役5年を言い渡した。弁護側の心神喪失・心神耗弱の主張は退けられた。
解説
日野町事件は1984年に滋賀県日野町の酒店で女性店主が殺害され手提げ金庫が奪われた強盗殺人事件で、阪原弘さんが逮捕・起訴された。一審の大津地裁は、阪原さんが遺体や金庫の遺棄場所を案内できたことなどを有罪の根拠としたが、弁護側は捜査員による誘導があったと主張してきた。阪原さんは再審請求中の2011年に獄中で病死(75歳)。遺族が改めて再審を請求し、大津地裁が再審開始を決定、大阪高裁も支持し、2025年2月に最高裁で再審開始が確定した。殺人事件では戦後2例目の「死後再審」として大きな注目を集めている。
畑口裁判長は2024年6月に大津地裁の刑事部裁判長に着任しており、この歴史的な再審を担当することになった。約30年にわたり全国各地で刑事事件を扱い、大阪高裁を2度経験するなど、刑事裁判の経験が豊富な裁判官である。殺人未遂事件や死体遺棄事件など重大な刑事裁判の裁判長も務めてきた。
三者協議の場で畑口裁判長が「迅速な審理」を求めたことは注目に値する。再審開始決定から検察側の即時抗告・特別抗告で7年7カ月もの時間が費やされてきた経緯を踏まえ、これ以上の遅延を避けたいという裁判所の意思が表れている。次回協議は5月19日に予定されており、検察側が有罪立証の方針を明らかにするかが最大の焦点となる。
出典・参考
- 朝日新聞 — 日野町事件やり直し裁判の三者協議開始に関する報道(2026年3月25日配信)
- 新日本法規WEBサイト — 畑口泰成裁判官の経歴・担当判例
- 弁護士山中理司のブログ — 畑口泰成裁判官(48期)の経歴情報
- 住居侵入、殺人未遂被告事件(裁判官マップ) — 元プロ棋士 殺人未遂事件の判例詳細
- 死体遺棄・死体遺棄幇助被告事件(裁判官マップ) — 長浜冷凍庫死体遺棄事件の判例詳細
- 裁判官マップ — 畑口泰成 — 現職・所属情報
※ この記事はAIが公開情報をもとに自動生成したものです。内容の正確性には十分注意していますが、誤りが含まれる可能性があります。正確な情報は出典元をご確認ください。